舞台「エーテルコード」

2020/1/19 「エーテルコード」(テアトルボンボン)
出てくるキーワードがスピリチュアル系で躊躇してたけど気持ちいい話だったな。
まず船岡咲さん演じる主役・美月の造形が良い。作中何人もが評判の霊能師二人のどちらかを訪れるのだけど、願いはみな自分のこと。しかし美月は母の店のためであったりと。そして自分に寄せられる好意には徹頭徹尾鈍感。たぶん学生時代から実は男子人気が高いのに周りの恋バナの相談に乗ってたタイプ。
八坂さん演じるヒカリは歌手の役のため出番の大半が歌うシーンで、「え、歌うまっ…そういやすっかり忘れてたけど元スパガだったわ」と。

いかさま霊能師の杏樹と助手・誠のコンビはいい味出してたな。結局最終的には人の役に立ってるし。
彼女は観察眼と勘の良さだけで立ち回っていたのだけど、まあ実際の占い師もその二つは大事な気がする。
もうひとりの霊能者で美月やヒカリと深く関わることになるアゲハの、「人の関係が見える・結びつけることが出来る」は、霊能力ではないかもしれないけどいい力よね。

日向は、友達の明菜も惚れてる事を知ってて先生とくっついて、さらに先生を嫉妬させるために先輩の告白にもOKするまあまあひどい子なんだけど、あの歳でそれがああいう悲惨な結果に結びつく体験をしたことで以後ちょっとは大人になるのかな?
その小野寺先生、おそらくは日向以前にもアプローチしてきた生徒の何人かに手を出してる常習犯で、転勤もそれがらみなんじゃないだろうか。
明菜役の 東田真琴さん 、今作の出演者の中で数少ない、twitterアカウントを持っていない人なのだけど、生で見たらプロフィール写真よりずっと魅力的で、名前を覚えておこうと思う。

男子高校生二人の女子より友情って感じも良かったなあ。

回収するには尺が足りない部分を最後は歌の背景での動きで回収するの、漫画の最終回に小コマ・台詞なしでいろんな人物のその後が描かれてるのに近い感じあっていいね。

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