各種VPSベンチマーク(updated)

ScalewayのC1とARM64-2GBの結果を取り違えて載せるという大ポカをやらかしていたので、加筆訂正版です。いろいろ同時にやるものじゃない。
ついでにScalewayのSTART1-XS、awsのt3.nanoの測定結果を追加してあります。(’18/10/28)

普段と趣向を変えて、技術系の記事を。
最近あちこちのVPSサービスの低価格インスタンスについて検証しているので、今まで取ったUnixBenchの結果を公開しておきます。こんなデータでも誰かの役には立つかもしれません。(UnixBenchの繰り返し回数は5回(./Run -i 5)に統一、全コアでの性能でソート)

名称 OS 月額 CPU メモリ ストレージ UnixBench (1core) UnixBench (全core)
GCE f1-micro Ubuntu 16.04 無料枠 x86 1core 0.6GB 10GB SSD 296.9 ※1 296.9
scaleway START1-XS Ubuntu 16.04 €1.99 x86 1core (Atom) 1GB 25GB SSD 450.2 450.2
Scaleway baremetal C1 Ubuntu 16.04 €2.99 ARM v7 4core 2GB 50GB SSD 267.9 699.3
scaleway START1-S Ubuntu 16.04 €3.99 x86 2core (Atom) 2GB 50GB SSD 439.1 850.8
scaleway ARM64-2GB Ubuntu 16.04 €2.99 ARM v8 4core 2GB 50GB SSD 363.5 921.6
Vultr $5 Ubuntu 16.04 $5 x86 1core 1GB 25GB SSD 974.2 974.2
DigitalOcean $5 Ubuntu 16.04 $5 x86 1core 1GB 25GB SSD 978.6 978.6
自宅サーバー(参考) Ubuntu 14.04 32bit ※2 x86 2core C2D 2GB 120GB HDD 591.0 1181.4
Amazon LightSail $10 Ubuntu 16.04 $10 x86 1core 2GB 60GB SSD 1184.8 1184.8
AWS t2.micro Amazonlinux 無料枠 ($9.3相当) x86 1core 1GB 8GB SSD 1186.2 1186.2
WebARENA VPSクラウド ゾーン2 2GB CentOS 6 ¥720 x86 2core 2GB 30GB SSD 765.0 1394.0
DigitalOcean 2GB 2 vCPUs Ubuntu 18.04 $15 x86 2core 2GB 60GB SSD 830.4 1507.3
AWS t3.nano Amazonlinux2 $4.81(EBSが10GBとして) x86 2core 0.5GB 10GB SSD 1119.9 1974.6
Vultr 4GB 2 vCPUs Ubuntu 16.04 $20 x86 2core 4GB 60GB SSD 1203.1 2183.8
DigitalOcean 1GB 3 vCPUs Ubuntu 16.04 $15 x86 3core 1GB 60GB SSD 985.6 2319.8

(2018/10/27現在、€1=¥126.7、$1=¥111.4)
※1 ベンチマーク実行途中でCPUクレジットを使い切り低速化する
※2 Ubuntu14の現役当時で1.5万円くらいの中古ノートPC

・Google Compute Engineのf1インスタンスは、繰り返し回数を標準の半分に減らしたUnixBenchすら完走前にCPUクレジットを使い切って低速化します。なにしろ永久無料インスタンスなのでさすがに文句は言えないですね。
・たまに思い出したように話題になるScalewayのARM CPU採用のC1サーバーはScaleway自身も結局x86の普通のVPSに軸足をシフトして見放されつつある感じですが、4コアをうまく使い切るような使い方ならお得かもしれません。ローパワーとはいえ物理的に1台を占有しているため、いくら負荷をかけても問題にならないのは用途によっては強みでしょう。ただし物理的な場所がフランスかオランダなので日本からではネットワーク的にかなりの遅延があり(pingが260msとか)、使い所が難しいかな?
(追記)C1のARM v7とARM v8の性能差は3割強のようです。Scalewayのx86での最安値START1-XSは€1.99/月と破格の安さですが、x86とはいえAtomの1coreなのでかなりの遅さです。とはいえメモリも1GB載ってるので使いようですね。
Atom 2coreのSTART1-Sは€3.99しますが、UnixBenchの全コアトータルでは€2.99のARM64-2GBに負けています。しかしx86 CPUなのはそれだけで便利な局面が多くあります。
・WebARENA VPSクラウドはログインしてコントロールパネルの画面を見た瞬間に基本的な諸々の古さがわかるようなサービスで、OSも基本的にCentOS6のみサポート(CentOS7や他ディストロはβ扱い)、VultrやLightSailなどのVPSとは異なりインスタンスを起動していなくても固定の月額が掛かるサービスなのですが、ことゾーン2の2GBモデルに関してはほぼ倍の価格であるDigitalOceanの$15インスタンスに迫る性能で、海外の低価格サービスとも対抗できるレベルです。
・Amazon LightSailはOSにamazonlinuxを選ぶとよく分かるのですが、awsのt2インスタンスの同メモリ容量のものとほぼ同じで、実質的にt2のVPS向けディスカウントと見ていいでしょう。UnixBenchのコアあたり性能もほぼ同一になります。
(追記)ついでにt3.nanoの測定結果を追加しました。awsのt3インスタンスはメモリ0.5GBのnanoからメモリ8GBのlargeまで同じ2coreのCPUで、時間あたりに蓄積されるCPUクレジットの量が違う形のため、簡単なベンチ程度なら最小のnanoでもlargeでもほぼ同じ結果になります。
・$5インスタンスではVultrとDigitalOceanがほぼ同等。未テストですがLightSailの$5は実質的にt2.microのため、それより1,2割良い結果になりそうです。
・Vultrの$20インスタンスはコアあたりで最速の上しっかり2コア分のスコアが出ていて、さすがに値段分の性能がでています。
(追記2)
・DigitalOceanの$15プラン3種(1CPU+3GB, 2CPU+2GB, 3CPU+1GB)のうち、3CPU+1GBの結果を追加しました。メモリが少ないので使いみちが限られますが、安くCPUパワーだけが欲しいときには便利でしょう(AWSのt3インスタンスの下のクラスは瞬間的に早くてもすぐCPUクレジットを使い切ってしまいますし)。

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