五反田タイガー「花街花魁クロニクル」於:草月ホール、2019/7/13マチネ
同劇団の2017年の作品の再演で、江戸時代・吉原の遊郭で生きる遊女たちの物語。
劇団内のキャストの多くは前回と役どころを変え、客演も前回出演した人に関してはやはり役をずらしている。また、初演の新宿村LIVE!より大きな草月ホールに合わせてか人数自体も増えて新たな要素も加わっていて、初演を見た人にとっても「こう変えたのか」「この配役もありだな」と楽しめる要素が多かった。
特にヒロイン的ポジションの小桜は、今回の演技の方が最後の決断に説得力を持たせていた。また、終盤重要な役である「赤鬼」も今回の方が迫力と悲しみを両立させていたように思う。
ただ要素が増えたぶん 、初演で好きだった若手遊女三人のシーンが減ったり、「影絵」のシーンがなくなったり、ちょっとちぐはくになったり (特に忍者はいまいち話にうまくはまってなかった気がする。演者ではなく脚本の関係で) は残念か。コメディシーンで活躍する「特殊能力持ち」が二人に増えていたのはびっくり。
あと、唯一前回と同じ役の飯塚理恵さん、さすがでした。ただのコメディリリーフかと思わせて、いつも要所で良い芝居するんですよね。