ここのところ舞台が続いているのでまとめて。
- 9/23 晩餐ヒロックス「ダイコウシン」@シアターグリーン
- 田北香世子目当てで。
天災その他諸々で破綻しつつある地球から別の惑星へと送り込まれた若者たちと、その惑星の人たちと。タイトルの「ダイコウシン」は「行進」であり「更新」でもある。
ゴキブリのコンバットと犬のライカ役が特に印象に残った。 - 10/6 シアターザロケッツ「シャンパンタワーが立てられない」@中野ザ・ポケット
- 経営が傾き現オーナーから見放され、新オーナー候補の女性がやってくる手はずになっているホストクラブの、一夜のドタバタ。
たぶん今年見た舞台で一番笑った。大人数だが登場人物がそれぞれ立っている。そしてシアターザロケッツらしく、ダメな登場人物たち(いい加減な店長、厨房として採用されたはずがホストにされてしまう若者、パシリばかりやらされる売れないホスト、生徒に手紙を書いてクビになった元中学教師、etc.)への目線が温かい。
とにかく今作での北澤早紀は演技の切り替えが凄い。おどおどしたホストクラブ初体験の地味少女から一変する様は見ものだった。
この舞台は珍しく開演前のステージが撮影可で、それだけ舞台美術への自信も伺える。魚眼と望遠を持ち歩いててよかった。
- 10/6 RINCO「リミット・オブ・タイムラグ」@CBGK
- 一回目。
ローカルテレビ局の深夜人気番組が、初めてゴールデンタイムでの生放送となるタイミングで舞い込んだ脅迫で浮かび上がる人間模様。実時間進行が売りで、番組開始前から放送終了後までぴったり時計通り(ステージ上に秒針のある大きめの時計が出ている)。
秒まで時間どおりに演じる役者たちの力量の凄さと、しかしそこまで時間通りにやることへの「アイディアにこだわりすぎなのではないか」という疑問と。番組に呼ばれた一般視聴者役二人の「いるいる、こんな変な人」感が絶妙。
長時間板の上にいる割には持ち場が少ない女優・川北蛍役の相笠萌、しかしその持ち場での説得力がさすが。 - 10/13 RINKO「リミット・オブ・タイムラグ」@CBGK
- 二回目。
なんだかんだ二回見ている。二回目だと序盤のここが伏線、というのが腑に落ちて素直に楽しめる。前回に比べてみんな発声が叫び過ぎか?
舞台上で男二人がカジュアルからスーツに着替えるシーンが何度かあるのだが、この回ではそれがちょうど私の正面。女性客だとどんな気持ちで見てたんだろう、あれ。 - 10/13 ことのはbox「想稿 銀河鉄道の夜」@シアターモリエール
- 「銀河鉄道の夜」をベースにした北村想の「想稿 銀河鉄道の夜」のもう何度目か数えられない再演。かなりコメディ寄りに振った演出もあり、予想外に笑わされた。
ジョバンニ:春名風花、カムパネルラ:岡田彩花。終盤でのジョバンニの「あります」の連呼が今も耳に残る。熊打ち役の山崎さんは、いるだけでもう存在感が凄い。
最近の舞台のパンフはキャストの写真だけで読むところがないものが多いが、これは小さい活字での濃い座談会がいくつかあり読みでがあった。