舞台「終わらない世界」

2019/12/13ソワレ 「終わらない世界」 (博品館劇場)
2017/11に紀伊國屋ホールで上演された作品の再演。これも先日の「team」と同じく舞台初日開演までの話。
今回は主役のミワコを演じるのが大和悠河さんから緒月遠麻さんに変わったのだが、それによるテイストの違いを強く感じた。
この作品、禁酒法時代のアメリカをベースにした劇中劇部分とその稽古中の劇中での現実部分があるのだが、現実部分の芝居は緒月さんバージョンの方がよりリアル、劇中劇部分のケレン味は大和さんの方が派手だった印象。
ただこの印象の違いにはセットがやや地味になり(リアルな稽古場に近づいた)、その分見た目のショー感が薄れたせいもあるのかもしれない。数少ない初演と共通キャストの藤田奈那は裏表のある計算する女の子をしっかりと見せ、 二年分の成長を感じさせた。
芝居から受けた印象からすると、ミワコのライバル・サヨコ役の十碧れいやさんと役を交換したバージョンも成立すると思われ、これも見てみたいところ。
あと、この日のアフタートークで語られたのだけど、マチネ・ソワレ間にあるキャストの衣装の帽子が行方不明になり、最終的にトモル役の上遠野太洸さんが場所を言い当ててギリギリ間に合ったというエピソードが。見つからなかったらどうなってたんだろう。