舞台「純血の女王」

2019/12/21マチネ・ソワレ共 ILLUMINUS「純血の女王」(六行会ホール)
「赤の女王」「楽園の女王」と続く「女王ステ」三部作の三作目。
「赤の女王」は16世紀末のバートリ伯爵夫人、「楽園の女王」 は17世紀前半のバタヴィア号事件を下敷きにしていたが、今回は17世紀後半オーストリアで実際にあった魔女裁判「花の魔女」事件がベース。

百年に一度の「祝祭の日」を控えたオーストリアの古城リーガースブルクにいるのは女城主ガラリンと従者たち、そして厳しく育てられている双子の姉妹シエナとカタリーナ。
その城に旅の宿を求めて訪れるは、貴族エリザベートと従者アメリア。
城下町フェルトバッハのパン屋の新入りナターリエによる流言でカタリーナは魔女裁判に掛けられ、そこから全てが狂っていく。
この、拷問の責めに耐えかねて無実のカタリーナがついに「他の魔女」の名を挙げるシーンが圧巻。 (ここで「なぜその人の名を挙げたのか」はバーバラ役の錦織めぐみさんのブログで深い考察をしている )

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舞台「あっとうてきに愛してる」

「あっとうてきに愛してる」於:コフレリオ新宿シアター、2019/8/23マチネ

ある病院に入院している「おっちゃん」と、おっちゃんと仲のいい、入院しているようなのだがいまいち立場が謎なケースケ。そこにおっちゃんの娘のチャコまで入院してきて、ケースケはチャコに一目惚れからの猛アタック。さらに看護婦のストーカーやら、病院の談話室廃止・増床計画が絡んできて。
宇井真白がヒロインという一点で見に行ったのだが、まあこれが想定外に良い出来でしっかり笑わせ、しっかり泣かせて。ヒロインはもちろんだが、男性陣のキャラがみんな濃くて、彼らだけスピンオフが作れそうなくらい。
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